免疫⑤-感染症とは何か?

福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスです。

寒くなってきて、感染症が流行りやすい時期になってきましたので、感染症に対する免疫について、数回にわたって説明していこうと思います。

この記事は免疫①免疫②免疫③免疫④の続きになります。

感染症とは何か?

感染症と自然免疫

 感染症とは、生体に最近、ウイルス、寄生虫などの微生物が創傷などによって皮膚および粘膜から侵入した場合、生体が微生物を排除しようと引き起こす免疫反応の総称です。
 微生物が生体に侵入した際、最初に働く免疫反応は自然免疫と呼ばれる非特異的な感染防御機構です。
 このうち体液性の防御因子として、涙や唾液に含まれるリゾチームは細菌を溶かす機能があり、ウイルス感染細胞から産生されるインターフェロンは、ウイルス合成を阻害して増殖を抑制しようとします。血液中に存在する補体は、最近の構成成分である糖鎖に反応して補体系を活性化し、免疫反応を補助します。さらに血管壁の透過性を高め、感染局所で補体を含む血漿や抗血球を浸潤しやすくさせます。
 その後、細胞性の防御因子として、好中球やマクロファージの貪食作用が起こり、このとき感染部位では発赤、腫脹、熱感、疼痛、機能障害などの炎症反応が発生します。急性感染の場合、貪食細胞と細菌の死骸が感染部位に集積することがありますが、これが膿瘍(膿)と呼ばれるものです。
 感染部位での微生物の排除が失敗した場合、微生物はリンパ管を通ってリンパ節に達します。リンパ節には異物を貪食する網内細胞やマクロファージが存在するため、ここでも免疫反応が生じます。その際に炎症反応によってリンパ節が腫れることがあります。
 この防衛線が破られると、微生物はさらに血流にのって広がり、全身性の感染となります(菌血症)。肝臓や脾臓にも網内細胞が存在するため、より大規模な免疫反応が引き起こされますが、この段階で微生物の排除に失敗すると敗血症と呼ばれる。生命が危ぶまれる非常に重篤な状態になります。

感染症と適応免疫

 通常、非特異的な自然免疫が機能している間に、微生物をもっと効果的に排除するための機構として、特異的な免疫である適応(獲得)免疫が成立します。体液性免疫と細胞性免疫です。
 体液性免疫の主役は抗体です。微生物やその産物を異物として認識し、B細胞(形質細胞)が微生物に特異的な抗体を産生します。抗体が結合した微生物は、好血球やマクロファージに貪食されやすくなります。
 細胞性免疫の主役はT細胞であり、とくに活性化された細胞障害性T細胞は、感染細胞を特異的に破壊します。感染症におけるT細胞の役割は幅広く、サイトカインの産生を介してマクロファージを活性化したり、B細胞による抗体産生を誘導したりして、間接的にほかの免疫細胞の機能を制御する事で、微生物の排除と免疫反応をコントロールしています。

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