免疫③-免疫とは何か?

福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスです。

  寒くなってきて、感染症が流行りやすい時期になってきましたので、感染症に対する免疫について、数回にわたって説明していこうと思います。

この記事は免疫①免疫②の続きになります。

免疫とは何か?

自己と非自己

 人類が手に入れた「ワクチン」により、1958年に世界保健機関(WHO)総会で「世界天然痘根絶計画」が始まり、1980年5月8日に根絶宣言を行いました。天然痘は、人類が根絶したヒトに感染する感染症の唯一の例です。
 伝染病を克服するための仕組みとして発見された免疫は、免疫学の進歩によってその仕組みの詳細がわかってきました。
 免疫を理解するキーワードは自己と非自己です。自己と非自己を識別して、非自己を攻撃するのが免疫システムの基本です。
 ただし、免疫は単に「病原体に対して防御する反応(非自己に対する免疫)」だけでなく、時として「自分の体に対する反応(自己に対する免疫)」、さらには「本来起こるべき防御反応を起こさずに許容する(非自己に対する寛容)」といったことも存在する事がわかっています。

①非自己を認識する反応
 自分と異なるもの(細菌、ウイルスなど)が外から体の中に入ってきたり、体の中に自分と違うもの(腫瘍)ができたりすると、それを排除しようとする。
②自己に対する反応
 自分の体を構成する細胞などに対して排除しようとする(自己免疫疾患)。
③非自己を認識しない反応
 胎児が母親の免疫反応から逃れて成長する(妊娠免疫)。

免疫とホメオスタシス

 生体は自己と非自己を厳格に認識して、免疫の持つ作用によって非自己を排除して自己の存在を確立しています。非自己として認識される細菌などの抗原に対しては、特異的に対応するリンパ球(B細胞)を増殖させて抗体をつくり、抗原を体から排除して通常の状態に戻そうとします。また、自己を構成している成分に対しては、自己であるということを認識・監視し、少しでも変化した自己は、直ちに非自己とみなして排除しようとするのです。
 そのためにいくつもの巧妙な仕組みがあり、常に一定の状態を保持(恒常性、ホメオスタシス)する機能の1つとして、免疫システムが働いています。

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