アンチエイジング 基礎知識 老化について

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

ブログのアクセス結果をみていると飛びぬけてアクセス数が多い記事があります。

それは「アンチエイジングとしてのダイエット」です。

 

これをお客様の希望ととらえて、アンチエイジングとしてのダイエットを説明していこうと思います。

 

アンチエイジングといっても、実年齢を若くすることは不可能です。

 

imagesCA8ALPDP こちらの画像は、15世紀末~16世紀初頭にドイツで活躍した、アルブレヒト・デューラーの素描です。自身の母親を描いたものですが、この母親は何歳に見えるでしょうか?

現代の感覚からいうと、正直、80代・・・、いや、気遣いがあっても70代半ば以降には見えます。

 

実際は、63歳です。

現代の63歳とは大きく違い、エイジングが進んでいるように思えますね。

 

加齢による身体への影響(=退行変性)とは?

加齢による身体への影響のことを「退行変性」といいます。

退行変性を一言でいうと、「細胞が水分を保てなくなる」となります。

最も実感しやすいのは皮膚の保水性低下.

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カサツキやひび割れが起こり易くなります。

 

それと同様な事が骨・筋肉などといった運動器にも起こっており,骨粗鬆症(ヒアルロン酸)や神経伝達能力低下(シナプス)などが加齢により発生しやすくなります。

 

加齢による身体への影響(=退行変性)の原因とは?

退行変性のメカニズムには、プログラム説とエラー説があります。
プログラム説とは、人間の遺伝子に、成長から老化までがプログラムされているという説です。
エラー説とは、生活上、外部から様々な影響(外傷や疾病,ストレスetc.)をうけ、それらにより少しずつエラーが蓄積されていくという説になります。

現在の主流は、「プログラム説 or エラー説」というより、「プログラム説 on エラー説」つまり元々人間には老化がプログラムされていて、その上に外部からの影響でそのプログラムを加速させている、という解釈が有力です。

 

加齢による感覚への影響

年をとると老眼が・・・、耳が遠くなって・・・、と言います。

もしかすると、この記事をお読みの方の中にもいらっしゃいますか?

 

加齢は身体だけではなく、もちろん視覚や聴覚といった感覚器にも影響を与えます。

視覚 40歳頃から低下 色覚の黄色化(白内障)や視野狭窄化
聴覚 60歳頃から低下 高音が聞きにくい、低音が聞きやすい 高音難聴
嗅覚 低下するものの、あまり影響がない
味覚 低下するものの、あまり影響がない

 

もう少し、それぞれの感覚について説明していきますね。

視覚

_色彩 加齢による影響を受けた視覚は、全体的に黄色がかって見えてくるようになります。

 

_色彩_001 こちらは加齢の影響を受けていない正常な色の見え方です。

 

そして、

_色彩_002 これは退行変性を受けた視覚の見え方です。

全体的に黄色がかって見えてしまうのです。

そして、視野が欠損してしまい、見える範囲が狭くなることもあります。

 

聴覚

_聴力_001聴覚は加齢に伴い高い音が聞き取り辛くなっていきます。

_聴力_002WHO では平均聴力レベルが25dB 以内を正常聴力レベルとしています。

 

味覚と嗅覚

味覚と嗅覚は加齢による影響はみられないとなっています。

ですが、高齢者から「年取ったで鼻がきかんのや」と言われたことがあります。

あれは本当だったのか、それとも気遣いだったのか、今でも疑問に思っています。

 

 

感覚

退行変性により感覚も低下します。
まっすぐ立っている時に、重心を移動させても、どこまでの範囲でバランスを保てるかをみると以下のようになります。

足部の重心移動範囲の低下
若年者・・・約60%の範囲で重心移動
高齢者80歳・・・約20%以下の範囲での重心移動

_足底感覚つまり、高齢者になると、若年者の3分の1の範囲でしかバランスを保てなくなってしまうのですね。

 

また、他の研究ではこのような報告もあります。

安定性限界の範囲
成人(22~36歳)前後方向 足裏の80%
高齢者(69~77歳) 前後方向 足裏の50%

つまり、バランスが悪くなります。