へバーデン結節 症状と原因、対策と予防

坂井市 へバーデン結節

福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスの竹中です。

この記事では、へバーデン結節について、症状と原因、対策と予防について順を追ってまとめて行こうと思います。

へバーデン結節とは?(症状)

へバーデン結節とは、手指の第1関節(遠位指節間関節=DIP関節)が変形し曲がってしまう変形性関節症です。手指に痛みやしびれを伴う事もあります。
40歳代以降の女性(男性1割女性9割)に多く発生し、手指をよく使う仕事(調理師や美容師、製造業)の方に好発します。いろいろな程度の変形があり、個人差が多く、すべての人が強い変形になるとは限りません。

坂井市 へバーデン結節

 

※へバーデン結節に対してブシャール結節もあります。
 第2関節が変形する場合は、ブシャール結節と名前が変わります。しかし、ブシャール結節はあまり聞きなじみがないため、正確にはブシャール結節と言われる場合でも、一般化しているへバーデン結節と呼んでまとめてしまう事もあります。

福井県 へバーデン結節

 

 へバーデン結節の初期の症状は、第1関節にしびれのような違和感を感じます。適切な対処を行わず、進行していくと関節が変形していき、関節に骨棘ができてきます。この骨棘が神経にさわると指先にしびれがでたり、指を力強く握る事ができない、こわばって指が動かしにくい、指先が冷える(血行不良)などの症状がでてきます。
 また、第1関節付近にミューカスシストという水ぶくれのような透き通ったでっぱりができる事もあります。


へバーデン結節の原因

 へバーデン結節は、40歳代以降の女性に多く発生します。男女間での発生頻度は、男性1に対して女性9と女性に発生する事が多いです。これは、女性は男性よりも靭帯や軟骨の柔軟性が高く、関節にかかる負担が大きくなりやすい事が原因と考えられます。そして、40歳代以降で発生する事も多いのですが、更年期が関係します。女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少が影響しているそうです。エストロゲンには、腱や腱鞘を柔軟に保ち、血管を広げる作用があるのですが、このエストロゲンが減少するとトラブルにつながりやすくなるのです。このような背景がある方が、長年、手指を酷使する作業を行う事で、へバーデン結節にいたる事があります。

 誤解して頂きたくないのが、40歳代以降の女性が、手指を酷使する仕事に長年従事していても、必ずへバーデン結節を発症する訳ではありません。発症する人が多いというだけで、発症しない人もたくさんいますし、また、予防して発症する可能性を低くする事も可能です。

 

へバーデン結節の対策

 へバーデン結節が起こっている指では、本来の血管の他に異常な血管ができている事があります。これは、本来の血管の血流が悪くなっているために、バイパスのように血流を迂回させるためにでてしまうのです。そして、このバイパス血管は血流が速い特徴もあります。本来ある血管の血流を改善し、バイパス血管の血流を抑制する事が、へバーデン結節への対策としては大切です。

へバーデン結節の予防

①安静

 へバーデン結節になりやすい要因は、性別、年齢と、そして使いすぎです。この中で、ご自身でコントロールできる「使いすぎ」を避けるためには、安静が効果的です。もちろん、仕事や家事などで、安静にしていられない場合がある事も理解しています。そのような場合は、「同じ動き・動作」を繰り返さないように心がけて下さい。

②温める

 上で伝えたように、へバーデン結節では血流の不均衡が起きている事が多いです。本来の血管の血流を確保するためにも、温めて下さい。また、寒い季節にはカイロなどを使うのも良いでしょう。

③テーピング

 指の第1関節の安定性を高める目的でテーピングを行う事もありますが、むやみやたらに施すと血流が悪くなり、逆効果になる事もあります。適切なテーピングはへバーデン結節に効果的です。

④カフェインを避ける

 へバーデン結節とカフェインの摂取との間には、相関関係が報告されています。カフェインを摂取すると、血流が悪くなるからでしょうか?コーヒーなどを飲むときは、カフェインレスコーヒーに変える事も予防になるかもしれません。

⑤アルコールを避ける

 へバーデン結節には血流が関係しています。アルコールを摂取する事で、バイパス血管の血流がよくなり、発症の要因になる事もあります。お酒は適量に控えましょう。

⑥大豆製品をとる

 女性ホルモンの変動が、へバーデン結節に関係している場合があります。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに類似しているため、大豆性の食品を摂取する事で、改善に期待がもてます。

 

当院でできる事

 当院は医療機関ではありませんので、へバーデン結節の診断と治療は行えません。当院でできる事は、へバーデン結節の症状に対してアプローチを行う事です。痛みを和らげ、不安定な関節の安定化をはかり、そして、大切な血流の改善を得ていく。当院ではこのような事を行っています。ご関心をもたれましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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