腰椎椎間板ヘルニアの症状
福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
この記事は、坐骨神経痛、坐骨神経ってどこにあるの?、坐骨神経の働き、坐骨神経痛の主な原因は2つ、坐骨神経痛と間違えやすい疾患、腰部脊柱管狭窄症はこんな病気、腰椎椎間板ヘルニアはこんな病気の続きです。
腰椎椎間板ヘルニアは腰痛からはじまり下肢痛も出現します。腰椎椎間板ヘルニアが進行し、腰部脊柱管狭窄症が合併すると間欠性跛行も出現する事もあります。
前かがみの姿勢で痛みが増強する
典型的な腰椎椎間板ヘルニアの特徴は、前かがみの姿勢になると腰痛が出現し、つらいことです。
椎間板の内部にかかる圧(椎間板内圧)は、立った姿勢を100とした時、前かがみでは150、前かがみで物を持ち上げる時には220以上にもなります。
腰椎椎間板ヘルニアを悪化させないためには、椎間板内圧が上がる動作を避けることが重要です。
ただし、飛び出した髄核や線維輪が神経を圧迫していても、腰痛や坐骨神経痛が必ずあるとは限りません。圧迫によって神経に炎症が起こり、炎症性物質と呼ばれる刺激物質が放出されることで、痛みが起こると考えられています。
多くは最初に腰痛が出現し、徐々に坐骨神経痛があらわれます。なかには、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返す人もいます。
ヘルニアが起こる場所により痛みの生じる場所が違う
椎間板ヘルニアが起こりやすい部位は、もっとも負荷のかかる第4/5腰椎椎間板、次に第5腰椎/仙椎椎間板です。第3/4椎間関節板より上に起こることはまれです。
どの椎間板にヘルニアが発生したかによって、圧迫される神経根が異なり、そのため坐骨神経痛の症状が出る場所も変わります。
2カ所以上の椎間板にヘルニアが起こる事もありますが、実際に症状が出るのは、ふつう1か所です。
腰椎椎間板ヘルニアの場所と症状があらわれる場所の関係
椎間板にヘルニアが起こっている場所 | 第3/4椎間関節板 | 第4/5腰椎椎間板 | 第5腰椎/仙椎椎間板 |
圧迫される神経根 | 第4腰椎の神経根 | 第5腰椎の神経根 | 第1仙椎の神経根 |
感覚マヒがあらわれる場所
赤い部分にマヒが出現する |
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筋力低下の症状 | ひざを伸ばす力が弱くなる | かかと立ちが困難
足の甲をそらすのが困難 |
つま先立ちが困難 |
腰部脊柱管狭窄症を合併することもある
症状が重い人は、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が合併していることもあります。
椎間板と狭くなった脊柱管が、しめつけるように神経根を圧迫し、どんな姿勢でも痛みが強くでるようになります。