身長

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

なぜ身長は伸び、なぜ伸びは止まるのか?

男子で16~18歳、女子で14~16歳くらいまで身長は伸びる

「身長を伸ばしたい」という事を望まれる方がいらっしゃいます。
私は167cmと男性の平均身長よりは低いのですが、特にコンプレックスを感じる事はなく生活していますので、身長を伸ばしたいと仰る方の気持ちはいまいち理解できないのですが、でも、ご希望に沿えるようにしたいとは思います。

ですが、できる事とできない事はあります。

なぜ身長は伸びるのか、なぜ伸びは止まるのか?を説明したいと思います。

身長が伸びるスピードは、年齢によっても、個人によっても大きく異なります。

一般的にみると、もっとも身長が伸びるのは「出生から満3歳まで」と「思春期」です。

平均的なあかちゃんは身長やく50センチで生まれてきて、1年目で75センチ、2年目で85センチといったように成長していきます。やがて小児期に入ると成長率は徐々に下がり年間5~6センチ前後の穏やかな成長期に入ります。
思春期に入るころから再び身長が急に伸び始め、これを”Growth spurt(成長スパート)”と呼びます。この時期は年間で男子は最大10センチ、女子は8センチ程度伸びます。
思春期を過ぎると伸び率は低下し、男子でだいたい16歳、女子で14歳あたりで伸びが止まります。思春期が始まってから最大身長を迎えるまで、男子で25~30センチ、女子で約20~27センチほど身長が高くなります。
何歳ぐらいまで身長が伸びるかは個人差があり、18歳くらいまで伸びる方もいます。
ただ一般的には男子でだいたい16歳、女子で14歳あたりが成長の限界です。その成長の限界を迎えたときの伸長が、一生の伸長になります。その後は老化によって身長が縮む事はあっても、伸びることはありません。

http://www.mominokiclub.com/ から引用

早熟な子どもと遅熟な子ども

身長が伸びない子どものなかにはいわゆる「おくての子ども」がいます。思春期が遅いため、他の子どもが思春期の成長スパートを迎える時期に取り残されます。

スパートに遅れるため身長は大きく差が付きますが、通常はあとから成長スパートが起こります。どこまで追いつけるかは個人差がありますが、この場合、思春期に入った時の身長差が問題になります。

思春期に入った時の身長差がそれほど大きくなければ、最終身長が標準慎重に達する可能性は大きくなります。逆に、思春期に入った時の身長差がかなり大きい場合、標準慎重に達しないこともありえます。

 

早熟な子は背が伸びない?

一方、思春期が早く来る早熟な子供もいます。

こうした子供は、他の子どもより早い時期に成長スパートが始まるため、この時期は他の子どもより身長が急激に伸びます。ただし、骨の成熟もその分だけ早く進み、背が十分に伸び切らないうちに最終身長を迎えるケースが少なくありません。

小学校では身長が高かったのに、それ以降はあまり背が伸びず、中学校、高校では比較的小柄なほうに入る子どもがこのケースです。

こうした場合、最終身長が標準に達しない事になります。

 

骨の伸び = 身長の伸び

身長はどのように伸びるでしょうか?

答えは「骨の成長」です。

人間の脚(大腿骨と下腿の骨)は、生まれた時から大人になるまで、約5倍の長さに成長します。脚以外の骨、たとえば頭蓋骨や脊椎(背骨)なども腕や脚ほどではありませんが、大人になるまで成長を続けます。

では、骨のどこが成長するのでしょうか?言い換えると、身長が伸びるメカニズムはどうなっているのでしょうか?

骨の中心が伸びるのでしょうか?端が伸びるのでしょうか?

人間の骨には、「長管骨」という脚や腕のような長い骨がありますが、この長管骨が伸びることが身長の伸びに関係しています。

長管骨の表面には骨膜という薄い膜があり、骨膜の下に骨をつくる細胞があります。この細胞によって骨がつくられ、成長とともに太さが増していきます。

骨の長さに関しては、長管骨の両端にある成長軟骨(骨端線)が関係しています。この成長軟骨が伸びることで、骨が長くなっていきます。つまり、身長や腕の長さが伸びていくことになるわけです。

足首のレントゲン画像 骨端線が映っています

 

背骨の骨も、成長とともに大きくなります。人間の身長は背骨と脚の骨の成長の合計で(正確に言えば、足の骨や頭蓋骨の成長も加わります)で伸びていくわけです。

 

 

身長の伸びはなぜ止まるのか?

思春期は身長が伸びる第2のピークです。

思春期の訪れは個人差が大きくありますが、男子の場合は平均で11歳6か月(小学校5~6年生)ころです。女子の場合、思春期の訪れは男の子より若干早く、平均で10歳(小学校4年生)くらいです。

小学校低学年のころ、男女の身長差はあまりありません。小学校の高学年になると思春期が早い女子は成長スパートに入りますから、男子よりも背の高い女子も出てきます。

身長だけでなく、女子は女性らしい体型になっていきます。話し方や態度も、男子よりませた感じを与えるようになります。

その後、男女ともに身長の伸びは減速し、男子も女子も骨端線が閉鎖します。

骨端線の閉鎖が骨の成熟で、成長軟骨はもうほとんど伸びなくなります。これが「成長の限界」になり、その年齢が男子で16~18歳くらい、女子で14~16歳くらいということになります。

 

身長はどこまで伸びるのか?

身長がどこまで伸びるのか?

これを気にする親御さんは多いです。

身長の成長が止まっているのか、まだ伸びるのかはレントゲン写真をみると分かります。

成長軟骨をレントゲン写真でみると、長管骨の端のほうに、切れ目のような線が見えます。これを「骨端線」といいますが、骨端線がみえる(骨端線が開いている)うちはまだ骨は伸びますし、骨端線が見えない(骨端線が閉鎖している)場合はもう成長は止まっています。

足首のレントゲン画像 骨端線が映っています