“肩こり解消”で思わぬ被害!?”

2016年2月10日にNHKで放送された、
NHK クローズアップ現代の“肩こり解消”で思わぬ被害!?~癒やしブームの陰で何が~
を見ました。

 

内容は、無資格の整体院の興隆による危険な社会状況と、
その煽りをうけた接骨院の状況、
それらに伴うお客様への健康被害といった内容でした。

詳しい内容はこちらをご覧ください。

番組の提言としては、

「施術者はもっと技術レベルを上げなさい」

になるのかな?

そりゃそうだよな~、というのが正直なわたしの感想です。

番組では紹介されていませんでしたが、
ひどい店舗だと3時間程度の研修だけで、
人様の身体に触らせてしまう現状です。

そこまでひどい店舗は少ないと信じたいのですが、
そもそも他の店舗で指導している講師役の人すら実力不足。

この人、本気で言ってないよな、と冗談だと信じたいレベル。

基礎がなく、ただ応用だけを教えられ、それをくり返す。
そしてそれが拡がっていく。

そんな状況を心底怖く思います。

それで良い時は良いんですよ。
でも、一歩間違ったらどうなることやら・・・。

その結果、被害をこうむるのは誰か?

 

 

 

 

むかし見せていただいた方で、
こんな方がいらっしゃいました。

初めてお会いした時には手足が動かず、
言葉もしゃべれない。
いわゆる寝たきりで、
認知症がでていると思われる状態でした。
(その当時は痴呆って言いましたっけ。)

数日すると落ち着いたのか、
会話ができるようになり、
そこでいろいろと分かりました。

曰く「整骨院で首を触られてから動けなくなった。」とのこと。

その当時はわたしも20代で若かったので、
「そんなヒドイ事をする訳がない。この人の勘違いだろう。」
と、世間知らずの私はそう思ったのですが(認知症もありましたしね)、
その後いろいろ分かっていくと、
どうやらその方の仰る通りとしか言えない結果でした。

なんとか良くなって、
元通りに近い身体で戻っていかれました。
手足にしびれが残りましたが。

本当に心残りのはそこからでした。

その方は、件の整骨院を訴えることを検討していたのですが、
相談した弁護士からは、
訴えても勝ち目がないとの返答。

理由は、因果関係が明確でない。と。

施術者がその因果を否定している以上、
その責任を追及するのは難しかったそうです。

コンプライアンスがありますので、
いくつかフィクションは入っていますが、
普通にこのような事は起こっています。

多くはありませんが、似た例を何例かみせていただきました。

誰が被害を被るのか。

 

 

勉強は必要です。
それ以上に、人様に触れる事を怖く感じる事が先だと思います。

もし、良い施術者かどうか見極めたかったら、
触り方を見たら良いと思います。

そう言われても、
触り方の良し悪しなんて分からないとお思いで、
ちょっとでも不安を感じるようでしたら、
他のところに通ってみて、
比べてみたら良いと思います。

比べてみたら分かりますよ。

少なくとも私のところに来られた方はそう仰います。