疲れ 現代人は疲れているのか?
坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
現代はストレス社会と言われています。
この記事では、客観的な数字を元に疲れの状況を説明したいと思います。
目次
現代人は疲れているのか?
道行く人に「疲れていますか?」と聞くと何割くらいの人が「YES」と答えるでしょうか?
平成14年に厚生労働省が行った調査によると、男性で72.2%が、女性で75.7%の方が「疲れている」と答えているそうです。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/kenkou02/r1.html
特に、40代男性と30代女性にその疲れている人の割合が高いようですね。
40代男性:77.1%
30代女性:78.0%
どこが疲れている?
上記の調査結果によると
1位 | 目が疲れる | 46.7% |
2位 | 身体全体的に疲れる | 41.9% |
3位 | 肩・腕・手が疲れる | 26.0% |
となっています。
この疲れの原因は何でしょうか?
疲れの原因は?
平成20年に厚生労働省が行った調査によると、”VDT”が原因の可能性が示唆されています。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/08/02.html
全文を読むと大変なので抜粋します。
・VDT作業の割合は上がっている。
そして、VDT労働者の衛生環境(健康問題、で良いのかな)は、
1位 | 目の疲れ | 22.7% |
2位 | 肩のこり等の身体的な疲労 | 18.6% |
3位 | 精神的ストレス | 6.9% |
と、国民が感じている疲労と似ています。
そもそもVDTとは?
VDTとは何か?
VDTとは略語で、略さずには “visual(video) display terminal” となります。
VDTとは、コンピュータなどの画面(display)の事を指します。
https://www.weblio.jp/content/VDT
このVDTを用いた作業の事をVDT作業と呼びます。
私などは、アルファベットで”VDT作業”というより、「パソコンの仕事」などと言った方が分かりやすいのですが、ここではVDT作業として扱います。使い慣れない言葉なので、使い方を間違えていたらすみません。
あと、DVTとさっきから何回もタイプミスしてしまうんですよね。
こちらも間違えていたら申し訳ないです。
さてさて、このVDT作業は、作業効率を飛躍的に向上させてくれますが、身体に良くはありません。この身体へのダメージをVDT症候群と名付けられています。
VDT症候群とは?
VDT症候群(ブイ・ディー・ティーしょうこうぐん、英語:Visual Display Terminal Syndrome)とは、コンピュータのディスプレイなど表示機器(総称して Visual Display Terminal、VDT と呼ばれる)を使用した作業(VDT作業ともいう)を長時間続けたことにより、目や体、心に支障をきたす病気のことである。別名テクノストレス眼症、IT眼症とも呼ばれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/VDT症候群
現代人が感じている疲労と共通していますね。
また、厚生労働省はVDT作業による衛生面にガイドライン作成を行っています。
VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
こちらを読んでいただくと良いのですが、35ページもあるので、抜粋します。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000184703.pdf
VDTの設定
照明
VDTの照度は500ルクス以下、書類はキーワード上は300ルクス以上を目安にして、VDTとそれ以外の明るさの差をなるべく小さくしましょう。
VDTに映り込む照明も避けましょう。
騒音
VDTからは発声している不快音を抑えましょう。
空気
換気をして、温度や湿度、静電気を抑えましょう。
VDT作業者の注意
作業は1時間以上の連続にはならないように。
作業の間と間には10分から15分の休憩をとりましょう。
VDTとVDT作業者の位置関係
VDTと作業者の目は、40cm以上離しましょう。
椅子や机を良い具合に設定しましょう。
マウスにはパームレストを使いましょう。
VDT中の文字は3mm以上にしましょう。
VDTは作業者の目線からまっすぐ(90度)か、それより少し下向きにしましょう。
となっています。
私の経験上、VDT作業者に「作業は1時間以上の連続にはならないように、作業の間と間には10分から15分の休憩をとりましょう。」というと、笑いをとれます。これは鉄板ですね。
さてさて、VDTは何科に受診すると診断を受けられて、治療を受けられるのでしょうか?眼科?整形外科?精神科?心療内科?
VDT症候群の問題点
VDT症候群の診断は、各企業が設定している産業医が検診などで行うそうです。
しかし、その診断基準は一定ではないそうですね。
産業医実務研修センターのホームページからの引用です。
http://ohtc.med.uoeh-u.ac.jp/vdt-kenshin.files/VDTkenshin.html
【健診結果の判定は各機関により判定方法が異なる。また、同じ機関であっても判定によって判定の基準が異なることがある。】
【③判定方法
全国共通の判定方法があるわけではない。個々の機関ごとに判定の仕方が異なり、同じ評価であっても表示方法が異なる。大きく分けると、
Ø 特殊健康診断に基づく健康管理区分および事後措置による判定(A,B,C,R,T)
Ø 通常の一般健診に準じた判定(異常なし、経過観察、要精密検査など)
に分かれているようである。】
う~ん・・・、難しいんでしょうね。
特に、業務上でその症状が出ているのか、私生活でその症状がでているのか、その因果関係を証明するのは困難だと思います。申し訳ありませんが、私には無理です。
今日はここまで。
まとめ
まとめると、「現代人は70%の人が疲れていて、その原因はVDT作業にありそう。それに対して厚生労働省は問題視しているが、その診断は確立されているとは言い難い」ですね。