梨状筋症候群
坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
梨状筋症候群についてまとめたいと思います。
梨状筋症候群とは?
梨状筋症候群とは、臀部にある梨状筋という筋肉が緊張し、坐骨神経を刺激して痛みや神経症状を引き起こす症候群です。
その症状は、腰椎椎間板ヘルニアの症状と似ており、鑑別が必要になります。
下の図の、赤い部分が梨状筋、黄色い部分が神経になります。
梨状筋は坐骨神経の上を通っていますので、緊張すると坐骨神経痛を引き起こす事があります。
梨状筋症候群の原因は?
股関節を外旋する(爪先を外に向ける)動作を繰り返すなどの使いすぎからくる、梨状筋の硬さや持続的に力が入っている事が原因の事があります。
比較的若い女性、長い時間椅子に座っているなど、事務仕事に従事している人に発症しやすいと言われます。
また、人口の15%の方は坐骨神経が梨状筋の筋肉の中を走行しており、この症状を引き起こしやすい可能性があります。
梨状筋症候群の症状は?
いわゆる坐骨神経痛の症状がでます。
臀部に鈍い痛みがあり、痛みは大腿後面から下腿後面にかけて放散し、ヒリヒリ感やしびれを伴います。また、痛みは下肢の後面にとどまらず、大腿外側から前面にかけて出現する事もあります。
座る、階段や坂を登るといった動作により痛みが強くなりやすく、歩行が困難になる場合もあります。
梨状筋症候群のリスク・回復は?
梨状筋症候群の多くの場合は、適切な治療や運動で4~8週間程度で治癒します。
ランニングやサイクリング、ボートのローイングなど足を繰り返し前後に動かすスポーツは梨状筋に負荷がよりかかるため、注意が必要です。
症状が強く、いくつかの治療法を試しても効果がない場合は、梨状筋ブロックなどを行う場合もあります。
参考文献 : 英国医師会 腰痛・頚部痛ガイド 監訳 松平浩・竹下克志