「筋肉がつる」とは、どういう事ですか?
福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスの竹中です。
Q 「筋肉がつる」という事を医学的にはどのような状態ですか?
筋肉がつるという事を、単純に説明すると、筋肉にあるセンサーの誤作動による筋肉の暴走です。
筋肉や腱には、それらが伸びたり縮んだりした長さの変化を把握するためのセンサーが内臓されています(筋紡錘、腱紡錘)。筋紡錘が筋肉が急に伸びた事を感知すると、この情報を受け取った脊髄が、筋肉に縮めという指令をだします(伸張反射)。腱紡錘が筋肉や腱が急に伸びたor縮んだ事を感知すると、この情報を受け取った脊髄が、筋肉の伸びすぎor縮みすぎを調整するように指令をだします(自己抑制)。
この時に筋紡錘や腱紡錘のセンサーが誤作動を起こすと、筋肉が必要以上に縮んでしまうこと、つまり「筋肉がつる」ことを引き起こしてしまいます。
「筋肉がつる」という現象が起こっているとき、痛みを伴って筋肉は強く収縮したままとなり、自分の意志では動かせなくなります。筋肉が緊張すると、同時に血流も低下します。この結果、筋肉が酸素不足となり、発痛物質であるプロスタグランジンなどが産生され、痛みがさらに強くなり、さらに筋肉が収縮するという悪循環に陥ります。