Q&A パキパキは関節に悪い?
福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスです。
この記事では、お客様から聞かれる事への答えを書こうと思います。
関節を「パキパキ」ならすと悪いの?
指や、人によっては背中をねじったりして、関節をパキパキと鳴らす人がおられますが、ご自身の身体を、場合によっては知人・友人の方を心配されておられます。
パキッと鳴ると、心配になりますよね。
たまにならまだしも、癖になっている人だと、かなりの頻度で鳴らしていますし。
まるでプラスチックが折れる時のような音を聞くと、不安になります。
この音は、キャビテーションである、とか、靭帯の伸張である、とか、癒着が剥がれた音、とか、様々な説が提唱されていますが、現状、これだとハッキリと音の原因は分かっておりません。
原因はさておき、パキパキ鳴らすのが、身体にとって良いのか、悪いのか、を報告した研究があります。
Does knuckle cracking lead to arthritis of the fingers?
ドナルド・L・アンガーという方が、60年以上、左手だけポキポキと指を鳴らし続け、右手は鳴らないという生活を意識して行いました。左右の指の関節をレントゲンで撮影し、比較したのですが、左右差はみられませんでした。
結論としては、指をポキポキならしても悪影響はなさそうだ、となっています。
この研究発表は、2010年にイグ・ノーベル賞を受賞しています。
ユーモアなのですが、誤解を招くとよくないので書いておくと、イグ・ノーベル賞というのは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の教授ら複数の選考委員会の審査を行い、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる」研究を表彰するものです。
平たくいうと、ノーベル賞のパロディです。
私は個人的に、イグノーベル賞は好きなんですけどねー
イグノーベル賞とはいえ、ドナルド・L・アンガー氏の発表は、とても貴重なものだと思っています。
60年以上かけた研究なんて、そうそうお目にかかれませんからね!