筋力アップがパフォーマンス向上に直結しない理由
福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
最近はワールドカップをみてお疲れの方が多いですね。
残念ながら日本は敗退してしまいましたが、素晴らしい戦いを披露してくれました。
さてさて、お客様にかぎらず、ネットなどをみていると、
「フィジカルで劣っているから筋トレしないと」という言葉を見たり、聞いたりします。
ですが、筋トレをして筋力が向上してもパフォーマンス向上には直結しないから、選手はムキムキマッチョの筋肉ダルマは目指さない訳です。
筋肉が増えたら増えただけ、パフォーマンスが向上するなら、それは死ぬ気で筋トレします。
パフォーマンスが上がって、良い成績を残したら、良いチームに行って、良いサラリーを得られるのなら、それは仕事として、目指せ筋肉ダルマです。
でも、しない。
なぜか?
この説明は専門的になりますが、ご了承ください。
よくある誤解 F=ma
よくある誤解が、”F=ma”です。
Fとは力です。
mは質量です。
aとは加速度です。
ですので、大きい力(=F)を発揮するには、重いもの(m)を大きい加速度(a)で動かせば良いのは正しいのですが、そもそもパフォーマンスと力=Fは無関係です。
パフォーマンスとは仕事であり仕事率
パフォーマンスとは「仕事量=J(ジュール)」の向上であり、この仕事量を1秒単位にしたものが、仕事率であり、この仕事率がフィジカルに直結するパワーとなります。
これを式形式を用いて日本語で表すと、
「パワー = 仕事率(J/s) = 仕事量(J)÷時間(s) = 力(N)×変位(m)÷時間(s) = 力(N)×速度(m/s)」
となります。
つまりパフォーマンスの向上には、力(N)と速度(m/s)の乗算で導き出される訳です。
たとえば、大人用サッカーボール約450gを10メートル先に動かす場合の仕事量は
0.45kg×10(N)×10(m)=45(J)
となります。
で、約450gのボールを10メートル先に動かす仕事を、10秒かけて手で持って行っていく、ボールを蹴って0.5秒で移動させるかだと、
持っていく 45(J)/10(s) = 4.5(J/s)
蹴る 45(J)/0.5(s) = 90(J/s)
という事で、持っていく時に比べ、ボールを蹴る時は、90/4.5で20倍の仕事率(パワー)が必要になる訳です(ボールの反発係数は無視)。
力強く、そして速く動かすことがパワーの向上であり、このパワーの向上はパフォーマンスの向上の一要因になります。
という理由で、ゴリマッチョを選手たちは目指さないわけです。
ゴリマッチョが力強く、そして早く動くなら話は別ですが、現状は動けないというのが共通認識です。
説明が足早になりましたが、筋トレをして筋肥大をしてもパフォーマンスが下がる事に関して説明しました。
また時間を見て、加筆・修正しようと思います。
書いていて思い出しましたが、私も20代の頃に筋トレに嵌りました。
今でいう自重から初めて、途中からフリーウェイトを取り入れて。でもマシンは使わなかったですね。軌道が制限されているのが気持ち悪かったです。
筋トレはやればやるだけ良い事をしている気がして、身体もたくましくなっていくし、同性からもオッという視線を頂けるしで、良い事づくめでしたね~
でも、飽きてやめました。
仕事には直結しない事は十分に分かったし、正直なところ理由は自分でも分かりませんが、徐々に馬鹿馬鹿しくなってきて、しなくなりました。
2年ほど続けていましたが、それ以降、筋肉をつける気にはならないですね。
今となると、あのまま続けていたら、とは思います。我ながら良い身体していたと思いますもの。
でも、続けていたら、多分どっか傷めたでしょうね。その前に飽きて良かったと思っています。
もう今は家庭をもって、人の目を気にしなくて良くなったのも、筋トレをする気にならない理由かもしれません。