腰椎椎間板ヘルニアはこんな病気
福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
この記事は、坐骨神経痛、坐骨神経ってどこにあるの?、坐骨神経の働き、坐骨神経痛の主な原因は2つ、坐骨神経痛と間違えやすい疾患、腰部脊柱管狭窄症はこんな病気の続きです。
椎間板という背骨の1本1本(椎骨)の間にあるクッションの変形が、椎間板ヘルニアの原因です。
椎間板は10代後半から衰えはじめる
椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板は、円盤のようなかたちをしています。中心には弾力性に富んだゼリー状の髄核があり、その周囲を、コラーゲンでできた硬い線維が、年輪のようにとり囲んでいます(繊維輪)。
椎間板に十分な弾力があり、衝撃を吸収しているからこそ、私たちは身体を曲げたりねじったりすることができるのです。
髄核には、肌にも含まれるコラーゲンやヒアルロン酸と同じ成分のプロテオグリカンという物質がたくさん含まれています。保水力に優れたプロテオグリカンですが、10歳代後半から減りはじめ、それに伴って髄核の水分も減少。髄核は徐々にかたくなっていきます。
髄核の一部や線維輪が飛び出す
髄核がかたくなると、周囲の線維輪に大小のヒビが入りはじめます。このヒビから、髄核の一部や線維輪が飛び出した状態が、椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアによって変形した椎間板が、馬尾や神経根を圧迫すると、坐骨神経痛が出現します。
椎間板ヘルニアは脊柱のどこででも起こる可能性がありますが、労働やスポーツで負担のかかりやすい腰は特によく起こりやすい部位です。
同一姿勢や前かがみで作業する人に多い
腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのは、重労働をする人や、前かがみの作業が多い看護師や介護士、美容師、スポーツ選手などです。
長時間のデスクワークや、自動車の運転をする人にも、腰椎椎間板ヘルニアに悩む人が少なくありませんが、これは、使う筋肉が限られ、筋力が低下しやすいことと、同一姿勢で腰に疲労がたまりやすいことが理由だといわれています。
また最近は、椎間板ヘルニアになりやすい遺伝子の存在も明らかになっています。
腰椎椎間板ヘルニアの発症は20歳代がもっとも多く、30~40歳代、10歳代とつづきます。