杖は右手・左手どっちで持つ?実は間違いやすい「正しい杖の使い方」
病院やリハビリで杖を使うよう指導された方の中には、「どっちの手で杖を持つのが正しいの?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
特に、「右利きだから右手で持つべき?」「利き手は他の作業に使いたいから、逆の手?」という考え方をされる方もいますが、実は杖の持ち手は利き手とは関係ありません。
杖は“痛い足の反対の手”で持つのが基本!
杖を使う際の最も重要なポイントは、痛みがある足と反対側の手で持つということ。つまり、
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右足が痛い → 左手で杖を持つ
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左足が痛い → 右手で杖を持つ
これは、以下の3つの理由からです。
1. 痛い足への負担を軽減するため
杖を使うことで、痛みのある足にかかる体重を分散できます。反対の手で杖を持つことで、スムーズに体を支えることができ、足への負担を減らします。
2. 体のバランスをとりやすくなる
杖を使うことで歩行中の安定性が増し、左右のバランスが取りやすくなります。これにより、転倒のリスクが減少します。
3. 歩行が安定する
痛みのある足をかばいつつも、杖によってリズムよく歩行をサポートできるようになります。結果的に、より安全でスムーズに歩けるのです。
実は多い!?間違った持ち方
患者さんの中には、「右利きだから右手で持ちたい」と、痛い足と同じ側の手で杖を持とうとする方もいらっしゃいます。
また、テレビドラマや映画などでも、間違った持ち方で杖を使っているシーンがしばしば見られます。
正しい知識を持つことで、安全で快適な歩行をサポートできます。
ぜひ、ご自身やご家族、大切な方の歩行の際には、今回ご紹介した「正しい杖の持ち方」を思い出してくださいね。