腰痛と精神的ストレス
福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスの竹中です。
私が学生だった20数年前は、腰痛は器質的な問題(骨や筋肉、靭帯、軟部組織などが)が原因という前提で教育がされていました。
それから年月が経ち、腰痛には、精神的ストレス「脳の不具合」が原因となっている場合がある事が分かってきました。
精神的ストレスが腰痛の原因の1つである事は分かっているのですが、では、精神的ストレスとそれ以外、どちらがその人にとって、腰痛の大きい原因となっているのでしょうか?
この見分け方は、とてもとても難しいです。
というか、正確に見分ける方法はないと思います。あるという方がおられたら、教えて頂きたいです。
大切な事は、腰痛の原因の1つとして、精神的ストレスがあるという事を念頭においた上で腰痛に接してい行く事です。
当院の腰痛に対する接し方を説明します。
①腰痛の原因が器質的な問題なのかの可能性を丁寧に追います。
② ①で十分な改善が得られない場合は精神的ストレスが原因である可能性を考える。
です。
精神的ストレスが原因で腰痛が起こっている場合、この姿勢をすると痛い、この動きをすると痛い、という一貫性がないのが一つの特徴です。それよりも、ご自身の生活を振り返った時に、ストレスが溜まった時やショックな事があった時に腰痛が強くなる気がする、などの経験がある事があります。
ここまでつらつらと書き連ねてきましたが、最後に精神的ストレスが腰痛に大きく影響している場合を見極めるための設問を紹介します。
イギリスのキール大学の研究では、以下の5項目の内4項目に該当した場合を、精神的ストレスが腰痛に大きく影響しているとしています。ご参考になさって下さい。
1.ストレスの自己評価:
・現在の精神的なストレスレベルを1(非常に低い)から10(非常に高い)で評価してください。
2.日常生活への影響:
・ストレスが原因で、日常生活にどの程度の影響が出ていますか?(全くない・少しある・かなりある・非常に多い)
3.不安感の程度:
・最近、背中の痛みに関連して不安を感じることはどのくらいありますか?(全くない・時々ある・頻繁にある)
4.感情の変化:
・過去1ヶ月間で、気分の落ち込みやイライラを感じることはありましたか?(全くない・少しある・かなりある・非常に多い)
5.サポートの必要性:
・精神的なサポートが必要だと感じることはありますか?(全くない・時々ある・頻繁にある)
最後までお読み頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
失礼致します。