眠りのしくみを知り、快眠を手に入れる①
福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスの竹中です。
昨日から梅雨に入りましたね。気候が不安定なせいか、最近、日頃よりもお疲れのお客様が多いように感じています。
疲労回復に最も効果的なのは睡眠です。
今回からの記事で、睡眠について説明して行こうと思います。
睡眠の役割
睡眠の役割は、脳の疲労回復です。肉体的な疲労は、多くの場合、横になって休めば起きていても回復します。一方、脳の疲労は、眠らなければ絶対に回復しません。
睡眠の重要な役割は「脳の機能の回復」にあります。睡眠のメカニズムや役割を研究する宮崎総一郎教授はこのように言っています。
「脳は、全員のあらゆる情報を一手に処理する高度な器官です。眠らずに酷使し続けると、さまざまな不具合が生じます。睡眠によって定期的に休息させ、機能を回復させる必要があるのです。」
睡眠をとって、脳を休息させないと、脳の細胞がダメージを受ける事がイヌの断眠実験で確認されています。長時間の断眠を行ったイヌは、脳内の神経細胞が傷ついたり死んだりしました。睡眠をとらないと脳の機能が低下するだけでなく、脳が傷つき、いずれ死に至ります。
脳を眠らせ、目覚めさせるのは脳
睡眠時といえども、脳のすべてが「眠る(=活動量が低下する)」わけではありません。脳は場所によって、眠る脳と眠らせる脳に分けられます。眠るのは大脳であり、眠らせるのは脳幹になります。
大脳は、知覚や思考、運動など、人の高度な活動を司る部分になります。睡眠時の大脳は、全体が一様に休むわけではなく、起きている時によく使った部分ほど活動量が低下する事が分かっています。この現象は「ローカライズスリープ(局所睡眠)」
脳幹は、呼吸や心臓の動きの管理など、生命維持のための活動を司る部分であり、機能を止めるわけにはいかない。睡眠を制御しているの脳幹です。このため、睡眠の事を「脳(脳幹)による脳(大脳)のための管理技術」と表現することもあります。