Q&A グルコサミンとかコンドロイチンって良いの?
福井県坂井市春江町の整体院、セラピストハウスです。
今日はお客様から聞かれる質問への答えを記事にしていこうと思います。
グルコサミンとかコンドロイチンって良いの?
寒くなってきたためか、膝や腰に痛みを訴える方が増えてきました。
テレビや折込チラシなどを見ていると、これを飲めば痛みが軽くなるというとても魅惑的な文句が踊っています。
そうです。
グルコサミンやコンドロイチンの広告ですね。
私もこの半年で4キロほど体重が増えたので、今年の冬は膝が怖いです……。
鍛えなおさないと。
さて、グルコサミン/コンドロイチンの効果に関して、2006年に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)とその下部組織、国立補完代替医療センター(NCCAM)が中心となり行われたGAIT(Glucosamine/ Chondroitin ArthritisIntervention Trial)という研究が有名です。
https://nccih.nih.gov/research/results/gait
なぜ、この研究が有名なのかというと、「3238人」という超大人数を被験者として研究がなされたためです。
普通は200~300人くらいですからね。10倍です。
被験者の人数が多ければ多いほど、その研究結果は信頼性が増していきます。
研究の方法は、①グルコサミン1500㎎、②コンドロイチン1200㎎、③コンドロイチン併用、④NSAIDsであるセレコキシブ、⑤偽薬の5群に分け、24週間後の症状の改善と安全性を評価するという方法です。
結果としては、④の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のセレコキシブ群のみが優位に効果が見られた、となっております。
結論
コンドロイチンは変形性膝関節症または変形性股関節症の痛みに有効ではないことが研究結果から示唆されています。
グルコサミンが変形性膝関節症の痛みに有効かどうか、また、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメントがそれぞれ他関節の変形性関節症の痛みを軽減するかどうかは不明です。
つまり、研究結果はグルコサミンもコンドロイチンも、効果をみとめていません。
以上です。