ダイエットとしての人工甘味料

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

個人的な事なのですが、夏以降、太ってしまいました。

暑さに負けないように、良く食べ、良く休みを心がけていたのですが、ちょと多すぎたようですね。

3kgまではいかないのですが、体重が増えたので、ダイエットをしようと思います。

 

さてさて、ダイエットの基本はカロリー制限です。

その次に、運動です。

 

カロリー制限をしようとすると、私は人工甘味料をとるのですが、本当にそれで良いのか心配になったので、ちゃんと調べてみました。

ネットをみたりすると、いろいろな人がいろいろな事を言っていますからね。心配にもなります。

 

 

結論として、大丈夫、となりました。

 

人工甘味料とは?

人工甘味料とは、自然界に存在せず、人工的に合成されたものを言います。

 

  • アスパルテーム
  • アセスルファムカリウム
  • スクラロース
  • ネオテーム
  • サッカリン

 

これらが人工甘味料ですね。

自然界に存在する甘味料よりも、少量で強い甘味を感じられるために、摂取カロリーを低く抑える事ができます。

よくある、「ゼロカロリー」や「カロリーオフ」といった食品には、ほとんどこれらの人工甘味料が使われています。

 

人工甘味料はダイエットに効果的?①

こちらの論文によると、太っている人は、人工甘味料の摂取量が多いという報告がされています。

Overweight and obese adults drink more diet beverages than healthy-weight adults and consume significantly more solid-food calories and a comparable total calories than overweight and obese adults who drink SSBs. Heavier US adults who drink diet beverages will need to reduce solid-food calorie consumption to lose weight.

直訳だと意味が分からないので、意訳すると、

「太っている人は、標準体重以下の人よりも、カロリーオフ飲料を多くとっています。」

となっています。

まるで、カロリーオフの飲み物はダイエットに効果がないと受け取れますね。

 

しかし、その続きで、こう書いてあります。

「ダイエット飲料や甘い飲み物は肥満と比例していない。食べ物による摂取カロリーの多さが、肥満の原因です。食べ物を制限する必要があります。」

と。

 

詳しくは、こちらの論文を読んで下さい。

 

この結果は、ダイエット飲料自体は、減量にはあまり効果が期待できない、となっています。

 

 

人工甘味料はダイエットに効果的?②

他の論文にはこうあります。

 

体重の増減を中心に、

  1. 砂糖がたっぷり入った通常のコーラ
  2. ダイエットコーラ
  3. 牛乳

をそれぞれ6か月間のむとどうなるか?という論文です。

 

結論はこうです。

Daily intake of SSSDs for 6 mo increases ectopic fat accumulation and lipids compared with milk, diet cola, and water. Thus, daily intake of SSSDs is likely to enhance the risk of cardiovascular and metabolic diseases.

意訳すると、砂糖がたっぷり入った通常のコーラは、他の飲み物より太る。になります。

 

 

この論文中の結果の一部に、水とダイエットコーラの比較が読み取れます。

その結果は、水vsダイエットコーラは、ごくわずかにダイエットコーラの方が体重と体脂肪を減らすが、有意差が出るほどの違いはなく、誤差といって差し支えない、です。

 

ダイエットコーラはほとんどカロリーがありませんからね。

元々、ノカロリーを含まない水と同じような結果になるのは、ある種、当然な結果かと思います。

 

この論文を取り上げたのは、ダイエットコーラは減量に効果的だと言いたいためではなく、ダイエットコーラは減量に悪影響はなさそうだ、と言いたかったからです。

 

人工甘味料はダイエットに効果的?③

こちらの論文では、ダイエット中に、水を飲んだグループと人工甘味料を飲んだグループに分けて、そのダイエット効果を比較しました。

 

条件は以下の通りです。

・人工甘味料を含んだ水分を1日に710mlは飲む

・水を1日に710mlは飲む

Aグレープ、Bグレープともに、決められた以上の水分をとっても構わないが、水を飲むとされたBグループは人工甘味料が含んだ水分はとらないとなっています。

The two treatments were not equivalent with the NNS beverage treatment group losing significantly more weight compared to the water group (5.95 kg versus 4.09 kg; P < 0.0001) after 12 weeks. Participants in the NNS beverage group reported significantly greater reductions in subjective feelings of hunger than those in the water group during 12 weeks.

訳すと、12週間後の結果は、人工甘味料グループは、5.95kg減量。水グループは、4.09kg減量となりました。人工甘味料を含んだ水分をとった方が、より効果的な減量に成功しました。

 

論文によると、口寂しさが紛らわされたのかな、と結論づけています。

 

 

さらに続報です。こちらの論文では、直上の論文の1年後の結果を報告しています。

条件は同じなので割愛します。

NNS and water treatments were non-equivalent, with NNS treatment showing greater weight loss at the end of 1 year. At 1 year subjects receiving water had maintained a 2.45 ± 5.59 kg weight loss while those receiving NNS beverages maintained a loss of 6.21 ± 7.65 kg (P < 0.001 for difference).

訳すと、水グループは2.45±5.59kg減量し、人工甘味料グループは6.21±7.65kg減量に成功したとの結果でした。

12週間後の結果に続いて、1年後も人工甘味料を含んだ水分をとったほうが、より減量効果が得られたと結論づけられています。

 

 

まとめ

ダイエットに人工甘味料は効果的であるが、そもそも肥満の人はすでにダイエット飲料に移行している人が多いから、飲み物に注意するよりも食べ物に注意した方が、ダイエットとしては効果が期待できるようです。