坐骨神経痛と間違えやすい疾患
福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
この記事は、坐骨神経痛、坐骨神経ってどこにあるの?、坐骨神経の働き、坐骨神経痛の主な原因は2つの続きです。
坐骨神経痛はおしりや足にかけての痛みが主な症状ですが、似たような症状を呈する病気もあります。それらを紹介していこうと思います。
坐骨神経痛に似た症状を引き起こす疾患には、整形外科疾患と、そのほかに血流障害によるものなどがあります。
坐骨神経痛に似た症状がでる整形外科疾患
腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの他に、坐骨神経痛に似た症状がでる整形外科疾患で主なものは「梨状筋症候群」「仙腸関節障害」「椎間関節障害」「殿皮神経障害」などです。
梨状筋症候群
梨状筋症候群は、おしりにある梨状筋が、坐骨神経痛を刺激して、坐骨神経にそった痛みやしびれが出る事が症状です。
梨状筋の下から坐骨神経は出てくるため、梨状筋が緊張すると坐骨神経を圧迫します。
また、人口の15%くらいは、坐骨神経は梨状筋の下ではなく、梨状筋を突き抜いております。このような場合は、梨状筋症候群が発生しやすくなっています。
おしりから足にかけて痛みとしびれがあり、座っているときや、膝を内側に向けた内股の姿勢で、症状が強くなるのが特徴です。
仙腸関節障害
仙腸関節障害は、骨盤の一部である仙骨と腸骨の間の継ぎ目にあたる仙腸関節の問題が原因で、腰痛、殿部痛、下肢痛などが起こります。
仙腸関節は、数ミリ程度しか動きませんが、建物の免震ダンパーのような働きをしています。ここにずれが生じると、腰痛や殿部痛などがあらわれます。
さまざまな研究が行われていますが、具体的な痛みのメカニズムが不明なこともあり、なぜ痛みが改善するかといった理論的根拠はないとされています。
椎間関節障害
椎間関節障害は、背骨の中の骨(椎骨)の一部である椎間関節が変性して、腰やおしりに痛みが生じます。
足に痛みが生じることもあります。
特に、腰をそらす姿勢がつらく、身体を動かしたときに強い痛みがでる事が、典型的な症状です。
殿皮神経障害
殿皮神経障害は、背骨とおしりの上部の表面をむすぶ殿皮神経が、骨盤の一部である腸骨を乗り越えるときに骨と筋肉に挟まれてしまい、締め付けられることで、腰痛や足の痛み、しびれが起こります。
殿皮神経は背骨とおしりの上部の表面を結ぶ神経で、左右に5~6本ずつあります。殿皮神経障害は、腰を押すと痛む場所があったり、仰向けに寝ると痛むこともあります。また、腰を押さえて歩くと痛みが楽になることもあります。
血流障害による足の痛み
血流障害による足の痛みを引き起こす疾患には「閉塞性動脈硬化症」「バージャー病」などがあります。
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって起こる疾患、バージャー病は手足の動脈に炎症が起こる疾患です。