そもそも、坐骨神経ってどこにあるの?

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

前回の坐骨神経痛の続きです。

 

「坐骨神経痛」という言葉をよく聞きますが、お客様と話していると、それは坐骨神経痛ではないように思える事がたまにあります。

 

そういう誤解を解くために、坐骨神経痛についての説明を続けていこうと思います。

 

今回の記事は、坐骨神経はどこにあるのか?です。

 

坐骨神経はどこにある?

坐骨神経は、腰からお尻を通り、足先まで伸びている、人間の中で最も長い神経です。

坐骨神経について説明する前に、まず背骨について説明していきます。

背骨の役割

背骨の役割は、身体を支えることと神経を守ることです。

背骨は、医療用語では「脊柱」といい、1つ1つの「椎骨」という小さい骨が積み木のように積み重なって、背骨(脊柱)を構成しています。

第3頸椎を上から

第3頸椎を横から

 

椎骨と椎骨の間には、椎間板というクッションがあり、骨と骨がぶつからないようにしています。

椎間板

背骨の数

背骨を構成している椎骨は、部位により5つに分けられます。

上から順に、首を形成している頸椎。この頸椎は7個の椎骨が連なってできています。

頸椎

 

次に、あばら骨(肋骨)がついていて心臓や肺などの大切な臓器を守っている胸椎。この胸椎は12個の椎骨からできています。

胸椎

そして、腰を形成している腰椎。腰椎は5個の椎骨からできています。

腰椎

その次は、骨盤の一部を構成している仙椎。この仙椎は5個の椎骨が癒合して、1つの塊として仙骨となっています。

仙骨

最後は、尾椎。尾椎というより尾てい骨といった方が分かりやすいかもしれません。尾てい骨は、3~5個の椎骨が癒合してできあがっています。

尾骨

脊柱管という背骨の中の神経の通り道

背骨は椎骨という小さい骨の1つ1つが積み木のように積み重なってできていると書きました。

その椎骨の中には穴が開いていて、その中を「脊髄」という神経が通っています。この通り道を、「脊柱管」といいます。下の画像のピンク色の部分です。

ピンクの部分が脊柱管です

 

 

脊髄は、第1腰椎のあたりで終わり、その先は、馬のしっぽのように見えることから、この部分を「馬尾(バビ)」と呼ばれます。

馬尾

 

余談 何故、馬尾になっているのか?

第1腰椎までの脊髄は固い神経のままですが、その下からは馬のしっぽのような形をしています。なぜ、このような形になっているのでしょうか?

答えは、人間の成長に伴う、それぞれの組織の伸び具合に差があるからです。

乳児期の背骨(脊柱)内では、馬尾はみられません。徐々に成長し、身長が伸びていくことで馬尾が形成されていきます。成長に伴って、背骨、筋肉、皮膚、神経と、それぞれの組織が伸びていく事で、身長が伸びていきます。しかし、背骨の中の神経(脊髄)は、背骨自体よりも伸びません。このままでは、脊柱の長さに脊髄の長さが追い付かず健全な成長が妨げられてしまいます。

背骨の長さに脊髄の長さを追いつかせるために、脊髄全体ではなく、脊髄の一部をひっぱり伸ばしていった結果、馬のしっぽのように神経が伸びています。

これが馬尾神経がこのような形をしている理由です。

 

坐骨神経は、腰椎と仙骨から足に向かって伸びている

腰の神経(腰神経)は、腰椎の左右のすき間から、仙骨神経は、仙骨にあいている左右5個ずつの穴から伸びています。

神経が、それぞれの脊椎からでてくる部分を「神経根」といいます。

第3頸椎を上から

青色の部分が神経根です

腰椎や仙骨から伸びた神経は、左右1本ずつにまとまり、お尻と太ももの筋肉の中を通って足まで伸びています。これが「坐骨神経」です。

 

坐骨神経は、鉛筆ほどの太さで約2センチほどあり、長さは足先までいくと1メートルにもなります。人体中で最大の直径と最長をほこる神経です。

 

ひざの裏側で大きく2方向に枝分かれし、一方(脛骨神経)は太ももの後ろからふくらはぎ、足の裏と足の指にかけての筋肉と皮膚を支配。もう一方(総腓骨神経)は太ももの下半分の前側、すねの外側、足の甲と足の指にかけての筋肉と皮膚を支配します。

 

腰部の脊柱管が狭くなる腰部脊柱管狭窄症や、椎間板が後ろに飛び出す腰椎椎間板ヘルニアによって、馬尾や神経根が圧迫されると、坐骨神経痛が起こります。圧迫の具合や程度によって、症状の現れる場所が異なります。

坐骨神経痛

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