痛み 痛みを楽にする方法

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

痛み 痛みの歴史と現在、 痛み 痛みの役割痛み 急性痛と慢性痛痛み 内臓の関連痛痛み トリガーポイントに続く痛みシリーズの5回目です。

 

今回の記事では、鎮痛薬や我慢以外で痛みを抑える方法を紹介します。

その方法は、「ゲートコントロールセオリー」と「DNIC」の2つがあります。

 

痛い時に、痛い部位の周辺をやさしくなでたりする事があります。また、痛みところ以外をつねったり、たたいたりして、痛みを和らげようとしたりもします。「ゲートコントロールセオリー」とは前者のメカニズムを、「広汎性侵害抑制調節」(DNIC)は後者のメカニズムを説明しようとした理論です。

 

ゲートコントロールセオリー

痛みを伝達する神経が電気刺激を脊髄に到達すると痛みが発生します。しかし、触られた触覚刺激を伝達する神経が、痛みを伝達する神経以上に興奮している(多い電気刺激が流れている)と、痛みは感じなくなる、というのがゲートコントロールセオリーです。

つまり、痛い部位の周辺をなでたりすると痛みが和らぐ事になります。

 

しかし、このゲートコントロールセオリーは矛盾が指摘され、その理論は否定されています。

 

この理論は破綻しているのですが、その研究の過程で基礎研究の発展に寄与しました。

その結果、「感情や情動の変化によって疼痛が制御される」という事が確立されました。

この事は、痛み 痛みの歴史と現在 の中で取り上げた、痛みは感覚ではなく感情・情動として捉えるようになってきている一因となっています。

 

広汎性侵害抑制調節(DNIC:diffuse noxious inhibitory controls)

広汎性侵害抑制調節とは、痛みが痛みを抑制する現象で、全身のあらゆる部位に加えた侵害刺激(熱刺激、機械適刺激、発痛物質による化学刺激のような多様な刺激)が本来の痛みの情報伝達を抑制する、という事です。

右肩が痛い時に、左足をそれ以上に痛くすると右肩の痛みは身体の中で後回しになり、右肩の痛みは感じなくなる。

この働きは、痛み以外の刺激でも同じような反応を得られます。

例えば、右肩が痛い時に、足を氷水の中につける事でも右肩の痛みを感じにくくさせる事もできます。他には、軽く背中をゆする事(振動刺激)で、本来の痛みを感じにくくさせる事もあります。

 

 

ゲートコントロールセオリーと広汎性侵害抑制調節に対する疑問

痛みを和らげる薬剤、つまり鎮痛薬との違いはどこにあるのでしょうか?

化学的な力と、機械的な力、それぞれによる機序に違いはあるものの、得られる結果は同じです。むしろ鎮痛薬の方が明確に痛みを抑制してくれます。鎮痛薬には副作用があり、必要以上に用いる事には疑問を感じますが、痛みだけを取り除き、痛みの発生源に対してはアプローチしていないという点で、鎮痛薬もゲートコントロールセオリーも広汎性侵害抑制調節も同じです。

慢性痛となり痛みの悪循環に陥ってる場合は有効な手段かと思いますが、そのような場合以外はむやみに痛みを抑えるだけでは、身体の危険サインを見逃す事に至りかねません。

 

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