高血圧ー心臓について
福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。
リクエストを頂きました。
ありがとうございます。
リクエストの内容は「高血圧を治したいんだ」とのこと。
具体的な内容は「病院で高血圧の診断を受けて、血圧を下げる薬を飲んでいるが、これを飲み続けて高血圧は治らないらしい。病院では、具体的な運動の方法は教えてもらっていないからジムに通っている。でも、半年たったけど、血圧は全く下がらない。」
はい。分かりました。
では、リクエストに答えていこうと思います。
いきなり運動だけを書いても誤解を招きかねないため、心臓に対する基礎的な知識から書いていこうと思います。
この記事の「心臓について」と次の記事「血圧について」は心臓に関する基礎知識をまとめています。
運動だけを知りたい場合は、「運動で良くするためには」という記事からお読みください。
心臓について
心臓は、毎日、毎時間、毎分、毎秒、休まずに全身に血液を送り続けています。心臓はわたしたちの身体、全身に血液を巡らせているポンプです。その働きは、驚くべき機能を有しています。
- 1分間に4.5~5ℓ(1日に約7200ℓ)の血液を全身に送り出している
- 1日に100,000回(10万回)拍動する。1年で3650万回、70歳まで生きると25億回以上拍動することになる。
- 動脈と静脈とミクロレベルの毛細血管からなる血管系の、すべての血管の長さを合わせると95,000km以上(地球2周以上)だが、血液が一巡するのにかかる時間はわずか20秒
- 1日に血液が移動する距離は19,000km(ドイツからオーストラリアよりもさらに遠くまで旅をすることになる)
- 安静時でも短距離走者の足の筋肉の倍近い運動をしている
- 人間の心臓は握りこぶし1つ分の大きさで、重量はわずか220~280グラム
- 男女間の差は小さく、心臓の状態に気を配ることは、男性にも女性にも等しく重要
心臓は血液を動脈内に送り出すポンプとして、酸素や生きる上で必要な栄養を全身に供給します。とても高性能な反面、故障しやすい臓器でもあります。
とりわけ更年期の女性にとって、心臓病は要注意です。
若いうちは心臓病を抑制するホルモンが分泌されていますが、更年期に入るとそのホルモンによる抑制がなくなるからです。50代から60代の女性の90%は総コレステロール値が正常値を超えています。
コレステロール値の上昇は、心臓病を引き起こす大きな要因です。
心臓を労わるためには?
心臓を労わり、健康な身体を維持するためにできることはたくさんあります。
食事
食生活に注意する事は、心臓を大事にすることにつながります。
- 油分を摂りすぎない
- 野菜を多く摂る
- 塩分・アルコール・糖分を控える
といった小さい事の積み重ねが、余分な体重を減らし、コレステロール値や血管の状態を正常にして、間接的に心臓が働きやすい環境をつくります。
運動
定期的な運動も心臓が働きやすく、体調をより快適で活動的な状態に保ちます。
持久力を鍛えるスポーツは心臓の筋肉を強化して体力をつけると思われていますが、それは正しくありません。
心臓は身体の負荷に応じてより多くの血液を全身に送りますが、それは心臓の内腔(サイズ)が次第に大きくなり、1回の拍出量の増加と心拍数が上がるからです。四肢の筋肉や関節がトレーニングによって鍛えられて柔軟性が高まると、血液は抹消にまで循環しやすくなるため、全身に血液を送るポンプとしての心臓の働きは楽になります。
決して、心臓の筋肉が強化されるわけではありません。
30分間しっかり身体を動かす事を、週に4~5回行う事が勧められています。
WHO(世界保健機関)
WHO(世界保健機関)は、「心血管系疾患の80%が食事や生活習慣を少し変えるだけで避けられる、あるいは罹患をおくらせるものである」としています。
帰られる生活習慣の例としては、
- 偏らない、変化に富んだ食事
- 定期的な運動
- 適正体重
- 禁煙
- ストレスの上手な処理
などが挙げられます。
まとめ
心臓は信じられないくらい高機能な働きをしている反面、故障しやすい。しかし、生活習慣に注意する事で、故障を予防する可能性をあげられる。