疲れ 椅子の座り方

福井県坂井市春江町の整体院セラピストハウスです。

 

前回、前々回の記事では、それぞれ

「現代人は70%の人が疲れていて、その原因はVDT作業にありそう。それに対して厚生労働省は問題視しているが、その診断は確立されているとは言い難い」

「疲れには、疲労と疲労感がある。疲れたと思ったら、早めに休む。疲れていなくても日ごろから何かしらのチェックテストを準備しておいて、疲れていないかセルフチェックする。必要なら、受診する。」

を書きました。

 

今回の記事では、もう少し具体的な話を記事にしようと思います。

具体的な話とは、VDT作業中(パソコン仕事中)の座り方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椅子の座り方

正面からみるとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

側面はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背面はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正面はあまり特筆すべき点はありません。

問題は、背面と側面です。

 

背面

大切な事は1つです。

左右のお尻に均等に体重をかけて座ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左右どちからかに体重が偏っていると、背骨が側方へ曲がったような状態になり、その時間が長くなると、身体に変なくせがついてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左に寄った姿勢を正面からみるとこのような感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その結果、腰痛や肩こりなど、さまざまな悪影響を起こす原因になります。

ご注意下さいませ。

 

 

 

側面

椅子に座った時も、立っている時も同じなのですが、正面(背面)から見た時よりも、側面からみた時の姿勢の方が、腰部疾患(ヘルニアなど)や頸部疾患(いわゆる肩こりなど)との相関性が高いという報告があり、とても大切です。

チェックポイント1 膝と股関節の位置関係

膝が股関節から低くなっているか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

膝が高くなっていると、背中が丸くなってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

いわゆる猫背ですね。

背中が丸くなると、腰椎の前弯がすくなくなり、脊髄の前後径が減少してしまい、腰部の疾患のリスクが高くなります。

そのためには、膝が股関節より低くなっている方が良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、股関節が曲がりすぎていると、大腿静脈が狭くなり、足のむくみの原因にもなります。

デスクワークで足がむくむ方も多いかと思いますが、股関節を曲げすぎていないかもチェックすると良いかと思います。

 

チェックポイント2 骨盤の角度

骨盤が後方に倒れている事も、背中が丸くなる原因になります。

骨盤の上前腸骨棘と恥骨結合が一直線になるように座っていると、骨盤は良い具合に立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上前腸骨棘は、腰骨辺りにある下から辿っていくと指先がひっかかる骨の突起部分です。

恥骨結合は、左右の恥骨の間ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左右の上前腸骨棘と恥骨結合が横からみて一直線になっていると骨盤は一番良い角度になります。

この角度は、座っていても立っていても同じです。

 

 

ただ「座る」というだけでもチェックポイントはこれだけあります。

これらの事を常に意識しているのは、正直、難しいですね。

最初は意識できても、時間が経つにつれてその意識は薄くなっていきます。

最初は注意していても、15分経過すると悪い姿勢になってしまうという報告もあります。

これは自然なことなのですが、良い座り方を保つためには、どうすると良いのか、というと椅子と机の高さを調整すると良いかと思います。

 

では、良い椅子と机の高さは?

椅子のと机の高さは?

椅子の高さは?

股関節より膝が低くなって、無理なく両足が床につくくらいの高さが、適切な椅子の高さになります。

 

人間工学的には「身長cm×0.25―1」とされています。

女性の平均身長である158.0cmならば、「158 × 0.25 - 1 = 38.5」つまり38.5cmの椅子が好ましいとなります。

この38.5cmとは、床から座面までの高さになります。

 

机の高さは?

机の高さは、椅子に座って肘が90度~110度くらい曲げているくらいが良いとされています。

90度以上曲げていると、身体が前のめりになりやすく、猫背になりやすいからです。

 

こちらも人間工学的に数字が提示されています。

「身長cm×0.25+身長cm×0.183―1」です。

158cmの身長なら「158 × 0.25 + 158 × 0.183 - 1 = 67.414」 つまり、68cmくらいの机が好ましいとなります。

 

でも、ですね、私だけでしょうか。

人間工学的に提示されている高さに合わせると、椅子も机も、両方とも低く感じてしまうのは・・・

ん~、偉い人が提案しているのでご紹介だけさせて頂きました。

 

あとは、目と画面の距離ですね。

目と画面の距離

目と画面は40cm以上離すと良いそうです。

 

 

 

以上です。

 

ここで終わります。

疲れにくい座り方という事で紹介しましたが、これ、実は逆だったりします。

背中を丸くして、頭を突き出して、椅子に座っている、つまり猫背はとても楽なんです。

だって、猫背は、身体の筋肉を使わないで座っている姿勢なのです。

猫背は、筋肉を使わず、骨と骨と骨を繋いでいる靭帯に最大限よりかかった姿勢です。

言い換えると、自分の身体によりかかった姿勢こそが猫背なんですね。

 

背もたれがある椅子と、背もたれなしの椅子、どちらが楽でしょうか?

 

背もたれありの方が楽ですよね。

同じです。

筋肉を使わず、骨や靭帯によりかかると楽できます。

 

しかし、その楽は決して賢い楽さではありません。

腰痛、肩こり、さまざまな疾患につながりかねない楽さなんですね。

 

慣れるまでは、綺麗に座ると疲れるかもしれません。

しかし、綺麗な座り方に慣れてしまうと、その座り方が崩れる方が、疲れてしまうようになります。

 

身につけてくださいね。