産後ケア(骨盤調整)
産後の身体にケア(骨盤調整)は必要なのか?
「何も症状はないけど受けた方が良いの?」
というお声が多いので、産後のケアについて説明するページを設けました。
産後のケアしていなくても、なんともないない人もいます。
その反面、ケアを受けない事により大変な思いをされている人もいます。
結論から言ってしまうと、「是非、受けた方が良い」です。
妊娠から出産にかけて母体には多くの変化が起こります。
- 妊娠で起こる骨格への影響
- 出産時の運動学
- その他の変化
妊娠で起こる骨格への影響
胎児が母体の骨盤内にいる位置によって、母体の骨格への影響仕方が変わってきます。
通常、胎児は左右どちらかにいるのですが、
今回は骨盤内の右側に胎児がいる場合を取り上げて説明します。
胎児が骨盤内の右側にいる事で、母体の骨盤の右側(腸骨)が後方に傾きます。
そうすると、仙骨の左側移動、左腸骨の前傾、下部腰椎の右回旋、左大腿骨の内旋などが起こってきて、
骨盤以下が不安定になります。
その上、胎児が通る産道を広げるために、
出産時にはリラキシンというホルモンが分泌される事で
骨盤周囲の靭帯がゆるくなり、
骨盤がずれやすく、ゆがみやすくなります。
リラキシンは出産時に不可欠なホルモンですが、出産後も分泌されています。
そのため、骨盤や全身のずれやゆがみが生じやすい状態が続きます。
出産時の運動学
出産時の運動学は大きく2つに分けられます。
①胎児が骨盤内に降りてくる
胎児が骨盤内に降りてくるときは、骨盤の後ろ側の骨、仙骨が後方回転(counternutationや起き上がり運動と言います)して、
胎児が骨盤内に降りてくるスペースを広げます。
②胎児が産道を通る
胎児が産道を通るときは、恥骨と仙骨の間を広げる必要があるために、
仙骨が前下方に動く(nutationやうなづき運動と言います)ことで、
産道を最大に広げます。
そして、出産に至ります。
これらの骨格的な変化が起こる結果、母体は骨盤に限らず大きな変化(ずれ)が生じます。
当院では、これらの骨格的な変化を元に戻す手助けをしております。